驚くべき酒風呂のパワー
大切なのは体から邪気を出すこと
では、なぜ酒風呂はこんなにすばらしい効果があるのでしょう。それは、酒の“気”が理想的なかたちで体に刺激を与え、「気血」の流れを活発にするからです。
まず、気の働きとは何なのか。簡単に説明しておきましょう。
気とは、目に見えない自然のエネルギーで、自然の中では、空気や水に含まれる酸素とともに、生き物に働きかけています。導引術という中国の健康法では、病気や老化は悪い気(邪気)が体にたまることによって起こると考えています。この邪気を、体の外に排出するために、ツボを刺激しながら呼吸をするのが導引術です。十分な呼吸によって、古い血に含まれた老廃物や炭酸ガスが体外に排出され、同時に新鮮な気(エネルギー)が血液にとり入れられます。この新鮮な気と一体になった血液を、「気血」といいます。
血は、体の外に取り出せば、単なる血液ですが、生きている体の中を循環しているときは、気と一体になって体の中を流れています。この状態の血を気血と呼ぶのです。
人間の場合、冷えや過労などの原因で体の調子がくずれると、体の一部、内臓、関節などに血が停滞してしまいます。邪気を含んだ古い血が停滞してしまったところには、新しい血が送られなくなります。すると、そこに病気や老化現象が起こるのです。
新鮮な気をふくんだ血は、真紅でサラサラしており、邪気を含んだ血はドス黒くネバネバしています。当然、後者のような血は、体のすみずみの毛細血管を通りにくく、そこで停滞しがちになります。
いったん邪気が停滞すると、悪循環が生まれてしまいます。古い血は新鮮な血で洗い流す以外には排出する方法はないのですが、ネバネバした古い血は毛細血管をふさいでしまうので、新鮮な血液が体を回りにくくなります。このため、ますます邪気を含んだ血が停滞するようになって、悪循環になるわけです。
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